はい、さいたまです。
今回は日系大手化学メーカー東レの選考を通過するコツを紹介していきます。
東レの事務系選考を受けた筆者のプロフィール
・大学:MARCHのどこか(身バレ防止のため具体名は伏せています。)
・出身学部:経済学部
・サークル部活:旅行サークル(幽霊部員。実質活動はしていません。)
・選考職種:事務系総合職(所謂文系就職です。)
・内定獲得有無:2019卒として内定を頂きましたが、他社と吟味し辞退しています。
プロフィールの通り筆者は至って平凡のステータスの就活生です。
大学もさることながら部活も体育会系ではなかったので、その点他の就活生と比べてアドバンテージがあるわけではありません。
一方で面接中に遭遇した学生は旧帝出身だったり早慶出身だったりと、散々学歴でマウントを取られました・・笑(ちなみに社員は一橋出身の方ばかりで、もはや怯えていました( ;∀;))
しかしそれでもなんとか内定を頂くことが出来たので、今回は当時の選考体験をシェアしたいと思います。
東レってどんな会社??
参照画像リンク:https://www.toray.co.jp/network/
・事業内容
→繊維、機能化製品、炭素繊維複合材料、環境エンジニアリング、ライフサイエンスなど。
・従業員数
→46,248人
・平均年収
→643,7万円
・採用倍率
→320倍(2015年版就職四季報より取得。)
平均年収はこちらのリンク(年収プロ 【 転職・就職前にチェック | 3402 東レ 従業員・年収 | 開示情報へのリンク一覧 】)の2015年3月31日決算データを参考にしていますが、既に4年経過しているので若干上がっているかもしれません。
東レ事務系選考フロー
・3月上旬:会社説明会(東京会場)
・3月中旬:webテスト&ES締め切り
・4月上旬:社員訪問会(1回目)
・4月中旬:社員訪問会(2回目)
・5月上旬:面接&クレペリン検査
・5月中旬:人事面接
・5月下旬:最終役員面接
・6月上旬:内定
上記フローをご覧になって頂くとお分かり頂けるかもしれませんが、東レの選考はあらゆる角度から学生を分析できるように工夫されています。
最初の関門であるESを突破しても、その後に数多くの関門が待ち構えていて気が遠くなってきますよね。
筆者自身就活中は「一体いつになったら内定を貰えるんじゃ~!」とヤキモキしていたのを今でも鮮明に思い出します笑。
それでは各選考について、一つずつ詳しく見てみましょう。
東レ事務系選考はWebテストとESシートが第一関門。
**ES設問内容**
設問1:あなたにとっての粘り強さとは?(350文字)
設問2:あなたにとってのリーダーシップとは?(350文字)
→設問1・2は「バイタリティ、行動力、リーダーシップ、粘り強さ等」単語が用意されていて、その中から自分で2つ選んで書く形式でした。
設問3:当社で実現したいこと、挑戦したいこと(300文字)
→所謂志望動機です。字数制限が厳しいので自分の考えをコンパクトに要約しなければいけません。
**Webテスト種類**
→テストセンターで受験するSPIです。
**ES対策のために実施したこと**
①自分の考えを「如何に相手に分かりやすく伝えるか」
東レに限らずESを書くときは「読みやすさ」を重視して書くのが選考に通るコツです。
というのも採用担当がESを読んだときに、主語の欠落や文章全体が支離滅裂だったりするとせっかく印象に残るエピソードを持っていても「なんのこっちゃ??」となりますよね。
そこで大抵エピソードを全部書こうとするとESが崩壊するので、まずはあなたのエピソードをそのまま書き殴るのではなく、一旦情報を整理して余計なことは書かないようにして下さい。
これだけで推敲された文章になってきます。
一方で「エピソードの内容」は正直何でも良いです。筆者自身ESに書いたエピソードはアルバイトの話でしたが無事通過しています。
むしろあなたのエピソード中の"結果"よりも、そこに至るまでのプロセスの方がよっぽど大切になってきます。
実際面接で問われるのは「何をしたか」よりも「何をどういう考えで、どういった失敗を経て、どのように試行錯誤して取り組んできたか」です。
なので「話題が無いから話を盛ろう!」として取り繕う必要は全く無く、それよりも自分の行動プロセスを細かく分析していくことが大切です。
後はその分析内容をコンパクトに要約してESにまとめれば大抵ESは通過します。
②志望動機は明確に熱意あるものを用意。
メーカーを受ける就活生なら「メーカーは特に志望動機を重視している」という文言を一度は目にしたことがあるかもしれません。
そしてこれは、噂でもはったりでもなくマジです。
というのも、面接は基本的にESに沿って進行していくのですがメーカーでは特に志望動機に対してかなり深く突っ込まれるんですよね。
筆者自身就活中は面接官から「どんな製品を扱いたいか、どこで拡販したいか」と言った細かい点まで聞かれ、加えて「どうしてそう思うのか、もしそれが実現しなかった場合どうするか」という変化球も頻繁にくらっていました。
中々難しい質問ですよね。
しかしここでスパっと答えられると「しっかりと企業分析、業界分析をしている熱意ある学生」という点を面接官にアピールできます。
なので志望動機に関してはできるだけ時間をかけて、面接でもしっかり話せるような内容を推敲しておくと後々のフローで有利になってきます。
決して話を盛る必要は無いので「なぜあなたが入社したいのか」という点に関して深く考えてみてください。
とは言ってもメーカー、殊化学メーカーは事業内容も複雑で難しいと思います。
そういった方は「会社四季報」業界地図 2019年版を使ってみてはどうでしょうか??
筆者自身ド文系でしたので化学メーカーの選考を受けるときは、上記の書籍と会社ホームページでかき集めた情報を基にESを作成していました。
**Webテスト対策のために実施したこと**
SPI対策は市販の参考書を1、2周して本番で7割~8割くらい正答できれば大丈夫です。
東レはWebテストを重視しているのか定かではありませんが、筆者が選考を受けたときは、ESとWebテストの結果が後に紹介する社員訪問会の後に来たんですよね。
ということは企業側がある程度社員訪問会で学生を選抜し、そこで選ばれた学生には後付けでESとWebテストの合格通知が行き、逆に選ばれなかった学生は不合格通知が行くと考えた方が論理的です。
東レ事務系選考の社員訪問会は実質「品定め」であることに注意。
社員訪問会1:学生3対社員1の質問大会。
社員訪問会は就活中にどこの企業でも開催される会社説明会や内定者座談会のような形式ですがバリバリ選考をされていると思ってください。
というのも上記の「ESとWebテストの結果前に社員訪問会が開かれる」という理由の他に、社員訪問会2に呼ばれる学生と呼ばれない学生が存在するという理由があります。
これってもう選考しているに違いないですよね。選考以外の理由で学生を差異化する理由が見当たりません。
**社員訪問会1を突破するために実施したこと**
社員訪問会1は学生3対社員1で複数ブースが設けられて1つの会場で同時に実施されます。
そしてコンテンツのメインは学生から社員に対する質問で、この時いかに社員の印象に残るかという点が社員訪問会を突破するコツになってきます。
具体的には最初に社員が簡単な自己紹介をし、後は時間の許す限り順番に学生が質問をする形式なのですが、予め質問を15個くらい用意しておきましょう。
隣の学生が先に自分が思いついた質問をした時に咄嗟に質問を捻りだす能力があれば心配ありませんが、自分の順番の時に「やばい質問することがない」という状態になりダンマリすると非常にまずいです。
そこで予め質問を複数個用意しておけば、他の学生が質問切れになった時にでもポンポン質問を繰り出すことで「志望度が高い学生」という印象を社員に残すことが出来ますよね??
就活は事前準備が重要なので、質問を用意するという作業は惜しまずやっておくとベターです。
社員訪問会2:学生1対社員1のリクメン形式。
社員訪問会1で社員の印象に残ると、後日社員訪問会2に招待されます。
そして社員訪問会2は社員訪問会1とは打って変わり学生1対社員1のリクメン形式で行われます。(ちなみに場所は東レの会社近くカフェでした)
しかし社員訪問会2でもやることは同じで、基本的に学生から社員に対して時間の許す限り質問をし続けます。
筆者が社員訪問2を受けたときは1時間程度用意されていたので、1時間を上手く会話でつなぐだけの質問を用意しておくと無難でしょう。
ちなみに社員訪問2ではかなり突っ込んだ話(例えばお給料や、福利厚生など)も社員の方に聞くことが出来ます。
なので社員訪問2で自分が知りたい情報をかき集めて、後の面接に使える話題作りを同時にしておきましょう。
東レ事務系選考の面接・クレペリン検査で落ちる人が続出??
さて社員訪問を2回無事クリアすると、次の段階「面接・クレペリン」に至ります。
**面接を突破するために実施したこと**
この面接は個人面接の社員1対学生1で、質問内容は非常にオーソドックスで基本的にESに沿って進行していきます。
また面接中に2回の社員訪問で見ていた点や印象に残った点のフィードバックを面接官から貰えます。
筆者が評価された点は質問内容から企業研究を良くしていて、志望度の高さが伝わってきたという点でした。
なのでやはり企業研究は抜かりなくやっておいた方がいいです。
基本的に企業研究をしっかりとやっておくと、社員訪問会の対策にもなりますし面接本番でどんな角度から質問をされても対応することが出来ます。
**クレペリン検査を突破するために実施したこと**
クレペリン検査は永遠と時間いっぱい使って数字を足していくだけです。
例えば123123123という数字が並んでいたら、1+2、2+3、3+1といった具合に足し算をしていきます。
一見簡単そうに見えますが、ずっと同じ作業をしていると小さなミスをしてしまうので最後まで集中力を切らさず取り組みましょう。
みん就(2019卒掲示板)ではも、この面接+クレペリン検査で落ちる人が結構いたので要注意です。
東レ事務系選考では人事面接を受ける人と受けない人がいる。
東レの事務系選考では人事面接を挟む選考フローと人事面接をスルーする選考フローが存在します。(みん就を見る限り)
特に人事面接を挟むから有利不利という訳ではなく、人事面接前の面接で「他に選考を受けていて迷っている企業がある」といった、他社選考状況を述べると最終面接前に人事面接に進みます。(あくまで筆者の予想ですが、他の就活生を見る限りほぼ間違いないです。)
実際人事面接では他の企業の選考状況を聞かれるので、この面接は「役員面接に進む前の意思確認」といった程度です。
なのでここからは他社を蹴るか、それとも蹴ったフリをして役員面接に進むか、読者様自身の判断になります。
ただ東レではありませんが、他の企業では役員面接後に内定を蹴ると相当怒られるという話を聞いたことがあるので慎重に考えましょう。
東レ事務系選考の最終役員面接では入りたいという意思をストレートに伝えるべし。
ようやく最終面接に進んだら、後は入りたいという意思を論理建てて自分の言葉で語れるようにしましょう。
しかし特に最終面接だからと言って別対策を講じる必要はありません。
というのも、最終面接まで進める学生はしっかりと自己分析と企業分析ができているはずですよね。
なので最終面接まで進めた方は、自分に自信を持って面接に臨みましょう。
ちなみに筆者の面接時は雰囲気自体は厳かですが、社員の方は温厚な方で非常に話しやすかったのを覚えています。
まとめ:東レ事務系選考で内定を取るためには事前準備が超重要。
以上、東レ事務系選考体験記をご紹介させて頂きました。
そしてお読みになった方は既にお分かり頂けているかもしれませんが、東レの選考で生き残るには、各選考フローにおいても事前準備を念入りにしておくことが何より大切です。
一般的に化学メーカーを受ける場合はこの事前準備が命ですが、東レも然りです。
あらゆる角度から質問をしてきますし、こちらからも質問を沢山しなければいけません。
なので選考が始まる前に、しっかりと自己分析・企業分析をして本選考に備えるようにしましょう。
本記事が読者様の参考になれば幸いです。
ライター:さいたま