はい、さいたまです。
今回は筆者が宅地建物取引士試験を46点で合格した勉強法をシェアしたいと思います。
宅建勉強法を公開する、筆者プロフィール
・出身大学:MARCHのどこか。
・学部:経済学部。
→法律系の知識は皆無という状態で宅建の勉強をスタートしました。
・宅建を受験しようと思ったきっかけ
→就職活動終了後、時間を持て余していたので何か資格を取ってキャリアアップをしたかった。(イキってすみません笑)
・宅建の勉強期間:3か月。勉強時間は1日3時間程度。
・通信or通学or独学:独学。
・使用教材:以下2つ。
→みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 [スマホ学習対応(例題付)] 2019年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)
→わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集 2019年度 (わかって合格る宅建士シリーズ・旧:過去問ベスト300)
・受験結果:46点/50点で一発合格。
プロフィールからお分かり頂けるかと思いますが、筆者は元から頭が良いわけでもなく、はたまた法学系の知識を従前から持ち合わせている訳でもありませんでした。
しかし大学受験の時に培った勉強ノウハウだけはしっかり持っていたので、そのノウハウを応用する事で結果的に宅建試験を短期間&高得点で合格できました。
なので本記事で紹介する宅建勉強法は、誰でも実際に活用できる再現性の高い勉強方法になっています。
中でも特に
・あまり勉強が得意でない。
・法律系は初学で何も知らない。
・宅建試験に短気間で何としても合格したい。
という方は筆者と全く同じバックグラウンドなので、是非本記事の勉強方法を試してみて下さい。
- 宅建勉強法を公開する、筆者プロフィール
- 宅建の勉強は合格率・試験制度を知ることから始まる。
- 宅建勉強法:短気間で9割超えを得点した具体的な勉強方法
- 【完成版 宅建勉強法】宅建の勉強はインプットとアウトプットのやり方・頻度が重要
- 宅建勉強法 ここまでのまとめ
- 宅建を勉強するときに通学講座・通信講座は受講した方がいいのか??
- 【完成版 宅建勉強法】おわりに
宅建の勉強は合格率・試験制度を知ることから始まる。
・受験資格:制限なし。誰でも受験可。
・試験時間:120分。
・試験科目:4科目。内訳は以下の通り。
・合否判定、合格率:相対評価
→合格者が受験者数の16%から17%前後に収まるように合格基準点が設定され、その点数を超えたら合格となります。
というのも試験について何も知らないまま闇雲に勉強をするよりも、予め合格までの道筋を立てて勉強をした方が無駄なく学習が進んで効率的ですもんね。
そこでまずは宅建試験を受験する上で必要な情報を集めておきましょう。
受験者数・合格率 一覧表(平成23年から平成29年)
宅建試験は合計50点満点のマーク方式の試験で、自分の合計得点がその年の合格基準点を超えれば合格になります。
そして合格基準点は試験運営側によって上位15%~17%が合格するように設定されます。仮に宅建試験で40点を獲得しても、合格基準点が41点の場合は不合格となります。(合格基準点が41点なんてまずありませんが・・。)
上記表から大体37点以上を得点できれば合格しそうですね。
試験時間は120分。過去問演習は必ず時間を測ってやろう。
120分と聞くと「長!!!」と思われるかもしれませんが実際の試験中は120分なんてあっという間で、むしろ問題量を考慮すると時間が足りないくらいです。
後ほど具体的な勉強方法でもご説明しますが過去問演習の時は常に時間を測り、できれば100分前後で解き切れるだけの力を付けておきましょう。
宅建試験は50点満点4科目。
・宅建試験科目は以下4科目
・各配点は以下の通りで、合計50点満点の試験です。
→宅建業法:20点
→民法:14点
→その他の法令:8点
→関連知識:8点
(各都道府県で実施される法定講習を受講された方は関連科目の中の5点免除問題 が免除されるので、45点満点なので注意。)
ご覧の通り宅建試験において、宅建業法が占めるウェイトが大きいです。
ただ難易度的には宅建業法が一番簡単な科目なので、早い段階で仕上げてしまうと 後々安心。
宅建勉強法:短気間で9割超えを得点した具体的な勉強方法
さて宅建試験について必要最低限情報が集まったところで、いよいよ具体的な宅建勉強方法の話に入っていきます。
ここからは本気で宅建に合格したい方に向けて、かなり詳細に書いているのでやや長めになっていますが、ご了承を。
【完成版 宅建勉強法】宅建の勉強はインプットとアウトプットのやり方・頻度が重要
結論から述べると宅建の勉強では頭に知識を詰め込むインプットと、その知識を吐き出すアウトプットの練習が全てなんですよね。
上の画像は実際に筆者が宅建の勉強をしたときの過程をチャートで表したものとなっており「青字のテキストの読み込み」がインプット、そして赤字の部分がアウトプットの練習に該当してます。
これだけでは少々分かりにくいので、一つずつ詳しく見てみましょう。
【宅建勉強法 序盤】まずはテキストを全科目通読して、過去問を解くのがおすすめ。
・目標勉強期間:勉強開始から1ヵ月。
・目標学習到達度:テキストを一通り通読して全科目内容をなんとなく理解できる。
→※暗記してる必要は全くありません。どのページに何が書いてあったか把握できるくらいの暗記で大丈夫です。
宅建の勉強を開始したらまずは全科目のテキストを通読して、過去問を1年分解きましょう。
この時どの問題を見ても「ああ、なんかこんなようなことをテキストで見かけたな~。」というレベルでほとんど解けないと思いますが、気にする必要は全くありません。
むしろこの段階で大切なのは、
①テキストのどの辺に何が書いてあるか
②どんな感じで問題が出題されるのか
以上2点を把握しておくことです。
まず①に関しては、今後テキストの内容を詰め込む際に最初にざっくり全体像が把握できていると重要論点だけでなく細かい知識も暗記しやすくなってきます。
次に②に関しては、過去問を通して問題の問い方や各科目の難易度を知ることで本試験での得点目標を立てられますよね。
ちなみに筆者が初めて宅建の過去問を解いた時は、民法が最も難しくて、逆に宅建業法・その他の法令の難易度は配点の割にそこまで高くないと感じたんですよね。
(多分多くの受験生が民法を苦手とするので、読者様もこのような感じになるかと思います。)
そこで本試験では民法で最低8点確保し、残り3科目で勝負するという作戦を立てました。
細かい知識・覚えにくいところは語呂合わせを作って覚える
・宅建用途制限は語呂合わせ! 覚えられない人必見 - さいたまと歩く
・宅建業務停止処分の語呂合わせ 細かいところは語呂で完璧!? - さいたまと歩く
宅建には35条書面や用途制限など、覚える事項が多いく頻出される箇所が多くあります。それらを文章のまま覚えるのは記憶に定着しにくいだけでなく効率が悪いです。
そこで、その辺は語呂合わせで一気に覚えてしまいましょう。このブログの上記記事でも頻出分野の語呂合わせを紹介しているので参考にしてみてください。
【宅建勉強法 中盤】徹底的なインプット・過去問を10年分解く。
・目標勉強期間:勉強開始1ヵ月から2か月。
・目標学習到達度:勉強開始2ヵ月目を終了する段階で過去問を10年分解いている。
→10年分はあくまで目標なので、時間が無い社会人の方や主婦の方は5年分解けていれば十分です。
この中盤期の時間の使い方の内訳は、最初の2週間でテキストの徹底的な読み込みをし、残り16日で毎日過去問演習&間違えた箇所をテキストで確認。となります。
中盤期は宅建試験勉強の中で最も体力を使う期間となりますが、ここを乗り切れば一気に力が付くので何とか乗り切りましょう。(日常生活が忙しいという方は最低でも過去問5年分を解いておければ大丈夫です。)
また過去問を解く際のポイントですが、過去問を解くのは自分の得点を確かめること以上に、知識の穴を埋めるという非常に重要な意味があります。なので解きっぱなしというのは絶対にやめましょう。
そこで過去問を解いたら必ず、
①過去問を解いた後に解説を読む。
②分からないところは、過去問解説サイトを読む。
③新たに身に付けた知識を自分の参考書に書き込んで復習する。
という3点を実施することがおススメです。
上記作業は面倒かもしれませんがこうすることで何周も過去問を解くという手間を省けます。日常生活が忙しくて勉強時間があまり確保できないという方が何回も過去問を解くというのはあまり効率的ではないですよね。
それよりも、一回過去問を解いたらしっかりと復習をして、同じ問題を二度間違えないという姿勢を徹底しましょう。
【宅建勉強法 終盤】白紙に勉強した記憶を再現すると宅建試験に実践的な知識が身に付く。
いよいよ終盤期に差し掛かったら、アウトプットメインの勉強に切り替えます。(テキストの読み込みは、分からない箇所・忘れた箇所のみで大丈夫です。)
この時期の具体的な勉強方法はまだ解き切れていない残りの過去問演習に加えて、白紙に知識を書きだす練習をしましょう。
例えば、防火地域周辺の数値を何も見ないで表形式で書き出したり、テキストにある用途制限の表を丸まる白紙に再現したりといった具合です。
下記参考Tweetを載せておきます。
防火地域規制準防火地域規制
— さいたま (@piko_piko_pico) 2018年9月26日
大規模建築物の主要構造物、その他大規模木造建築物などごちゃごちゃしてるとこのアウトプット練習 #宅建 pic.twitter.com/VZ9SVrw7ln
用途制限何も見ないで書いてみた!!
— さいたま (@piko_piko_pico) 2018年9月21日
これで試験はバッチリなはず!笑
宅建まであと1ヶ月ちょい、穴を埋めて絶対一発で終わらせるぞ‼️#宅建 #宅建垢 #宅建過去問 pic.twitter.com/KCbVnwN83q
この白紙に知識を再現する練習をすると、
①普通にテキストを読むより記憶に定着しやすくなり、アウトプットの練習にもなる。②参考書を読む時間と回数を大幅短縮できる。
③問題を解いているときに緊張でアウトプットできないということが減る。
というメリットがあります。まさに効果絶大。
参考書を何回も反復して読むのは時間がかかりますが、自分の記憶のみで参考書の内容を白紙に再現できるように練習をしておくと、テキストを読む時間/回数共に大幅削減することが出来ます。
加えて過去問演習以外のアウトプットの練習をしておくと、試験本番でパニックになっても落ち着いて問題用紙に記憶を書き出して整理できるので「試験緊張」への予防線にもなるんですよね。
宅建勉強法 ここまでのまとめ
・宅建に合格するためにはインプットとアウトプットの練習の繰り返しが重要。
・序盤:インプットメイン。
→加えて過去問を早い段階で1年分解いて得点計画を練るのがおすすめ。
・中盤:インプット・アウトプット半々。
→過去問演習をしたら必ず間違い直し・テキストへの書き込みを実施。これだけでかなり得点が上がります。
・終盤:アウトプットメイン。
→残りの過去問を解くことに加えて、白紙に知識のアウトプット練習。終盤期に過去問を100分前後で解き切れるとかなり仕上がっています。
以上、宅建の勉強法を解説してきました。
記事を読むと簡単に見える勉強法ですが、実際にやってみるとなかなか体力を使います。
しかし短期集中で合格する事を主眼に考えている勉強法ですので、「キツイのは3ヶ月間だけ」と割り切り勉強してみてください。
宅建を勉強するときに通学講座・通信講座は受講した方がいいのか??
きっと宅建の勉強をする方の誰しも一度は「独学か講座受講か」で悩まれたかと思います。
だって独学で1年間勉強して不合格だったら、ショックですもんね・・。
そこで「独学か講座受講か」という問題に対して(一応宅建に合格した者として)筆者なりの考えを述べるとズバリ、
テキストを一人で読んで理解できる方は独学がおすすめ。テキストを読んでも全然理解できない方は講座受講がおすすめ。です。
というのも宅建講座を受講することで得られる最大のメリットは講師がテキストを使って解説形式の授業をしてくれるという点ですよね??
その点テキストを読んでもあまり理解できないという方は宅建講座を受講した方が、自分でテキストを理解するのに要する時間を大幅に節約できて効率的です。
一方で自分でテキストを読みながらガンガン理解することが出来る人は、独学でも十分合格できるかと。
なので宅建講座を受講するか迷っているという方は一度書店で宅建のテキストを手に取って読み、ある程度内容が理解できそうか否かということを一つの基準にしてください。
その上で宅建講座を受講することを選択された場合は、まずは無料資料請求をして各社検討する事をおすすめします。
下記筆者的におすすめの宅建講座をまとめています。気になる方はまずは無料資料請求をして、自分の学習スタイルに合った宅建講座を探すことをおすすめします。
**通信/通学選択可能宅建講座**
・資格試験・資格取得の情報サイト|資格の学校TAC[タック]
資格試験最大手TAC。熟練講師による講義で学習速度が早まります。
・LEC
脅威の試験問題的中率。過去問分析に強みを持った講師陣による授業が受けられます。
安定の合格率を誇る資格の大原。生徒の学力・学習期間・学習スタイルに応じて様々な講座を用意しています。
**通信系宅建講座**
宅建通信講座で人気NO1。無料資料請求をすると授業サンプルCDやテキストサンプルを受け取ることが出来ます。
昨年AI予想による未来問が話題になりました。価格が安い反面、講義内容は充実しています。
【完成版 宅建勉強法】おわりに
以上、【完成版 宅建勉強法】を紹介してきました。
ここまでお読み頂いた方はお気付きかもしれませんが、宅建試験は「やれば受かるし、やらなければ受からない試験」です。
更に間違った勉強法を実践しても、合格は遠退く。それが宅建なんですよね。
なので宅建の勉強をスタートするときは、まず最初にご自身に合った勉強法を確立して下さい。これだけで合格率はグッと高まるんです。
その上で本記事が読者様の参考になれば幸いです。
ライター さいたま